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『HEAVY RAIN 心の軋むとき』クリア後レビュー

『HEAVY RAIN 心の軋むとき』クリア後レビュー
PS3用ゲーム『HEAVY RAIN 心の軋むとき』クリアしました。
その感想書いときます。


1つ10点満点の5つの分野で、超個人的な視点で点数をつけています。
最終的な評価(F~S)は、基本的に総合スコアに沿って決めていますが、多少の調整(~±3)を含んでいる場合があります。

《記事作成時情報》
ハード:PS3
難易度:ゲームはよくプレイする コントローラの操作にも慣れている(NORMAL)
プレイ内容:本編シナリオ(ニュース/新しい始まり/再出発/ヒロイン/解決/折り紙の墓)
      + 全エンディング視聴
プレイ時間:12時間
プレイ方法:PS3コントローラ(DUALSHOCK 3)
バージョン:2.00

HEAVY RAIN 心の軋むとき [PS4/PS3]


愛は、どこまで貫けるのか
人は、どこまで許されるのか――。
SCE(現SIE)より2010年2月18日に発売されたゲームソフト(ジャンルはアドベンチャー)。開発はクアンティック・ドリーム。
アメリカの小さな町で3年間に渡り起き続けている連続誘拐殺人事件が再び世間を騒がせている。この事件は『折り紙殺人事件』とも呼ばれており、雨の季節に10歳前後の少年が拉致され、4日後に溺死体となり、死体の手には決まって折り紙と蘭の花を持たされるという奇怪なものだった。
ある日、心に傷を負った男・イーサンの息子であるショーンが「折り紙殺人鬼」に誘拐される。4日後というタイムリミットが迫る中、イーサンは「折り紙殺人鬼」からの何らかの犠牲を伴う理不尽な「試練」に振り回され続ける事になるのだが…。
人間の本能、本質に問いかける、大人のためのサイコ・サスペンス。



■キャラクター

主人公は4人。まず一人目のイーサンは物静かで心優しい男性。非常に家族思いで、かつ常識的な判断ができ、他人に対して高圧的な態度もとらないので好印象でした。心に傷を負っている背景もあって、プレイヤー自身が思わず親身になってしまうキャラクターに仕上がってました。
二人目のマディソンは、イーサンを支えることになる女性ジャーナリスト。イーサンが巻き込まれる誘拐事件に、職業柄とはいえ危険を顧みず飛び込んでいく姿には、ただただ感嘆させられました。また、事件を追うばかりではなく、イーサンの心情もしっかりと受け止めてくれる存在でもあり、優しさを感じられて良かったです。
三人目のジェイデンは事件を捜査するFBI捜査官。捜査を行うためにはAR機器を使用する必要があるのですが、それが「使うとなぜか使用者にダメージが来て最悪死に至る」という危険なシロモノ。しかし、ジェイデンは正義のため、犯人を捕まえるために危険を承知の上で捜査を続ける熱い男。個人的にはこのジェイデンが一番好きです。口調等は比較的クールにも関わらず、前述のように熱い信念を秘めているというこのギャップがグッときました。
四人目のスコットは太った感じの私立探偵。事件の遺族に依頼されて、独自に事件を追っているんですが、優しく諭すような口調で落ち着きを失わないのが魅力。また、社会の大物相手にも怯むことなく、腕っぷしも立つので、見ていてこちらが安心できるキャラクターになってました。ただ、物語を進めるとスコットの複雑な心境が描かれる場面があるんですが、その時のスコットの意見には納得しかねる部分が多々あり、総合的には微妙に感じました。
全体を通して見ると、各キャラクターにそれぞれの考え方・個性が垣間見られ良かったです。
キャラクターデザイン的には、現実の人間を3Dモデル化してるので、とてもフォトリアル。当然プレイし終えての感想になりますが、顔つきや表情という意味で各キャラクターのそれぞれの性格ととても合っている配役になっていたと思います。

■ストーリー

イーサンと幸せな家庭が描かれるシーンから物語は始まります。そして妻や息子と接する時間を通して家族の大切さを描いたところで、場面は急展開し色々あってイーサンの息子・ショーンが誘拐され、以後は連続誘拐殺人事件が中心になります。イーサンはショーンを救うために、犯人から示される“試練”に挑み、マディソンやジェイデン、スコットも事件の手がかりを集めて犯人の正体を暴くというのが大体の流れ。
物語には悩ましいテーマがあるのですが、内容的にはミステリー要素が非常に強いと感じました。テーマについて考えさせられるよりも犯人が誰か気になる感じ。物語の各所にもヒントが用意され(直接犯人に繋がるヒントは後半に集中してるけど)、ミスリード的なヒントも用意されてたりするので、読み進めていて面白かったです。また、最終的な犯人についても、盲点を突いてきた感じで意外性があり、最近ミステリー作品に触れていなかったせいもあってか個人的にはかなり楽しめました。ただ、犯人の動機については納得しがたく、そこは微妙に感じました。絶対に理解できないというわけでもないのですが・・・ちょっと犯人の視界・世界観が狭いし、目的を達成できたとしてどうなるのかという疑問が残ります。
テーマについては、キャッチコピーそのまま。「愛は、どこまで貫けるのか。人は、どこまで許されるのか」がイーサンが立ち向かう試練を通して問われます。例えば、ショーンを救うために他人を傷つけられるか。物語序盤でこれでもかという程家族の大切さを感じさせられる分(大切さを描くシーンは時間としては短いですが、演出が良く驚くほど共感できた)、息子を守りたい気持ちは十分分かる、けど他人を傷つけて良いのか。本作はマルチエンディングを採用しており、選択によってエンディングが変わってくるので、より一層強いメッセージ性を持ちます。ただ、物語全体を通してもテーマに対する明確な答えは示されず、結局はプレイヤーへの問題提起に留まるといった感じました。つまりは、選択した行動に対する正解/不正解はなく、テーマから自問自答し、自分の考えを見つめなおしてくださいという感じ。まぁ、正解/不正解がないあたりは、現実世界での真理だとは思うのですが、本作のキャッチコピーに惹かれた人は、それに共感し、答えが示されることをある程度期待した人(あるいは答えを探し求めている人)だと思うので、そういう意味ではちょっと物足りなさを感じるのではないかとも思いました。少なくとも自分はそうでした。
また、エンディングについて、1分程度でそれぞれのキャラのエンディングが連続して流れるんですが、内容も割とあっさりとしており、断腸の思いで選択肢を乗り越えてきたにしては割に合わない感がありました。お気に入りのジェイデンのエンディングがどうあがいても微妙な仕上がりのものしかなかったのも残念。エンディングが再生される順番が、イーサン⇒マディソン⇒ジェイデン⇒スコットなので、イーサンで割と感動できる(幸せを感じられる)エンディングにたどり着いても、どうしてもジェイデンやスコットで複雑な気持ちに落とされ、感動まではたどり着けない。全てを丸く収めるのは、それはそれで都合よすぎる気がするので、エンディング順をいじってイーサンを最後にすると感動するための余韻も出来てちょっと良くなるんじゃないかと思いました。あと、個人的にはイーサンの奥さんも好きだったので、もうちょっとそっちも描いてほしかったというのが本音。
全体的に見て、犯人の動機やイーサンの意味深な行動の理由、エンディングなど個人的に気になる点もありますが、悩ましいテーマでの問題提起、何よりミステリーとしてかなり楽しめるストーリーに仕上がっていると感じました。

■グラフィック&サウンド

グラフィックに関して、かなり力の入った作品になっています。PS3ソフトですが、主要人物のモデリングだけを見ればPS4のソフトにも劣らないと感じました。特に、ロード画面で表示される主人公の顔のアップシーンでは、まつ毛や肌の表現、眼球の反射などがとにかくリアルで驚かされました。家具といったオブジェクトのテクスチャや質感、ライティングやVFX、水などの流体はリソースの関係があって流石に表現力が弱いですが、PS3ソフトとしては十分すぎる出来だと思います。
サウンドに関しては、悲しめの曲調のものと緊張感を掻き立てる曲調の2種類が主でしたが、いずれにしても作品の雰囲気とよく合わせられていて、また統一感があって好印象。音自体も、オーケストラ規模で収録しているだけあって、厚みのある濃厚な仕上がりに感じました。ただ、前述のようにそれぞれの曲調で統一感がある分似た雰囲気の曲も多く、実際の曲数に対してバリエーションが少なくも感じました(プレイしながらだとより顕著)。
この分野の点数内訳としては、グラフィック4/5点、サウンド4/5点という感じです。

■システム

本作のメインとなるゲームシステムはQTE(Quick Timer Event:画面で指示されるボタンを制限時間内に入力する)。指定のエリア内を自由に歩き回り、話しかける人物や注目する場所を選べはするものの、イベントが始まると全てQTEとなります。例えば、誰かに追われていて逃げるシーンなんかも、自分でキャラクターを縦横無尽に動かせるわけではなく、走るところは基本的にムービーで、分岐点で表示されるボタンを入力して逃げるルートを選択し(右に行くなら「〇」、左に行くなら「✕」等)、後はイベントの行く末を見守る感じ。勿論、QTEの量はかなりあるので、悠長に眺めてもいられませんが。QTEといえば、何だか嫌われる傾向にあるような気もしますが、最初から「QTEがメインのゲームですよ」と示されていると普通に受け入れることができ、QTEでしか味わえない緊張感や難しさを楽しむことができました。例えば、相手を説得するような場面などは、間違った選択肢を選んでしまうと今作の場合は誰かが死んでしまうなんて展開もあり得るわけで、それを意識すると迫りくる制限時間も相まって緊張感が半端なかったです。
で、そのQTEについてですが、単純なものばかりでなく、中には複数ボタンを同時に押さなければならない場面もあって、難易度NORMALでも結構シビアに感じました。また、アナログスティックやコントローラ内臓の加速度センサを用いる入力があり、他のゲームにはない独特な操作方法。特に加速度センサを使う場面では、いきなり「コントローラを縦に振れ」的な指示が出てきて、「急にそんなこと出来ねーよ」と思わず突っ込みたくなることもありました。それと、主人公の意思決定をする際に、選択肢の文字が震えながらキャラクターの周りでグルグル回っているような演出がありましたが、何書いてるか読みづらく、正直なとこ苛つきました。
次に、エリア内の自由探索についてですが、個人的にはこの部分で最もストレスを感じました。まず何か動きがもっさりしてる点。反応がワンテンポ遅くて、振り向きたい方向はズレるし行き過ぎるしで・・・。次に気になったのが、アクションボタンがどういう行動に対応しているか分かりづらい点。例えば、椅子の前に来たときに「↓」という表記だけが出るので、「アナログスティックを下方向に倒す」という指示内容は伝わるのですが、そのことによってキャラクターがどんな行動をするのかが明白じゃない。座るのかな、と思って操作してみたら全然別のことをしたり。大体は些細なことなんで大きな問題にはならないんですが・・・自分が意図せぬ行動を勝手に取られるのは意外にストレス溜まります。
また、QTE同様に自由探索時についても操作が独特でした。移動について、アナログスティックは身体の向きを変える(方向転換)のみで、その方向に歩いてくれるわけじゃありません。歩き出すには「R2」を押す必要があります(プレイヤーがキャラクターの身の回りをじっくり調べやすくするため?)。アクションボタンについても、押し具合によってキャラクターの行動の速さが変わるという特徴あり(「↓」が表示されたときに、ゆっくりアナログスティックを下に倒すと、キャラクターそれに合わせてゆっくりしゃがむ・途中で行動を止められる等)。これらの独特な操作方法については、ストレスが溜まる・悪いとか面白いという感じじゃなく、純粋に興味深かったです。それから、特定のボタンを押すことによって、キャラクターが現在考えていることを見られるシステムがあり面白いと思いました。

■やり込み

本作には全主人公合わせて計18種類のエンディング(イーサン:6種類、マディソン:4種類、ジェイデン:4種類、スコット:3種類、共通END:1種類)があるマルチエンディングなのでやり込みはそれなり。ただし、基本的には1回のクリアで各キャラクターのエンディング(計4~5種類)が見られますし、クリア後にはチャプター毎に物語を始めることもできるので、全エンディングを見るのはそれ程苦労しないんじゃないかと思います。QTEがメインのシステムな分、イベントのスキップは不可みたいですが。
難易度に関しては、EASYからHARDまで3種類用意されており、プレイ中にいつでも変更可能。NORMALでも割とシビアと書きましたが、HARDはパッと見た感じ更に入力コマンドが多くなっており、かつ同時押しが複雑で気が抜けないように思いました。まぁ、難易度に依るトロフィーは無さげなのでモチベーションが持つか分かんないですけど。
また、タイトルメニューでは、制作におけるビジュアルアートやメイキング映像などが視聴できる「エキストラ」もあり、プレイし終えた後でもお楽しみ要素があって個人的には嬉しかったです。素直に勉強になりました。ただ、一部のメイキング映像で「決定ボタン」を押しっぱなしでないと再生されない謎仕様があって、全部を見終えるのがちょっと大変でした。

■総合

重々しいキャッチコピーに惹かれてプレイした今作ですが、グラフィックが綺麗でシナリオを重視した作品となっていました。展開としては、とにかく現実に沿っていて、既述のように、始めは哲学チックで人生論的な内容を想像していたんですが、実際にプレイしてみるとミステリー要素が強く、ある意味で裏切られました。ただ、ミステリーは面白いし、テーマは随所に散りばめられているしで、かなり楽しめました。
一方システムに関してはQTEを全面に出した独特の操作方法。キャラクターの行動についても自由度があまりなく、人によっては好みが分かれるでしょうが、逆に言えば非常にシンプルで簡単で、必要以上に目立たないよう、そして物語をスムーズに楽しめるように仕上がっていると感じました。また、マルチエンディングを採用していることとQTEが相まって、「選択」かつその行為(選択)の難しさを明確にイメージできるシステムになっていました。ただ、物語を重視しているとはいえ、やはり今作は“ゲーム”であり、プレイアブルの範囲(プレイヤーが操作できる範囲)をどこまで広げるかという課題は浮き出ているように感じました。物語重視だと、カットシーンやムービーを多く挟むことになり、そこでゲーム性を入れるならQTEくらいしかないとは思いますが、やはりQTEばっかりだと操作性が低すぎてゲームしている感覚が薄れるてしまうので。今作では、一応自由に行動できる箇所がありましたが、操作方法としては「歩く」くらいしか出来ず、薄れたゲーム性を取り戻すには至らず。ストーリー中には逃走する展開や車を運転する展開もあるので、せめてそこくらいはアクションよりしても良かったんじゃないかと思いました(ジェイデン編は捜査パートでやること多くてゲームしてる感ありました)。
全体的にみると、シナリオが持つ静かで寂しげな雰囲気がサウンドや演出に至るまで統一されていて、グラフィックが綺麗なこともあり、まるで映画を見るような気持ちでプレイできるゲームでした。たまに場面の切り替え時に音楽のぶつ切りがあったのは、何だか入り込んだゲームの世界からはじき出されるみたいで残念でしたが。
真面目なテーマを取り上げている他、グロいシーンやエロティックなシーンなどもあって(日本版は結構規制されてますが)、大人向けな1作だと感じました。\_ヘ(・ω・,,`)♭



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HEAVY RAIN(ヘビーレイン) -心の軋むとき-
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